実際、どのコイルがいいのですか?
との問い合わせがよくありますので、SR20DETによく使われる次のコイルを比較しました。
1.IP マルチスパークS15,S14,S13 (IP-M134405,IP-M134409)
2.IP パワーコイルR35(S15,S14,S13 Type-V, IP-Q134404,IP-Q134406)
3.R35純正コイル
4.ガスコイル
5.Audiコイル
6.S15純正コイル
自動車に採用されるイグニッションシステムのほとんどがインダクティブイグニッションで、イグニッションコイルにエネルギーを蓄え、蓄えたエネルギーをスパークプラグで放電し着火させるシステムですので、コイルのエネルギー値を測定することでコイル性能を比較することができます。
測定にあたり、各コイルのインダクタンスが異なりますので、ドエルタイム(通電時間)はそのコイルの最大値(飽和直前)で測定しました。
結果、実はエネルギー値が大きい順番に上記コイルが並んでいます。1位はもちろんIPマルチスパークで、最下位はS15の純正コイルです。
R35コイルは純正コイルの中でもエネルギー値が高い方ですので、どうしても純正コイルを使用したいという方はR35コイルの流用をお勧めします。
(ただし、本文中に注意点を記載していますのでそちらもご一読ください)
ガスコイルはもう少しドエルを上げられそうなので6msで試験をしましたが、発熱が大きすぎて現実的ではないので、R35と同等の発熱となる5msとしました。
最近、Audiコイルが話題に上がりますが、このコイルをSR20に流用するにあたり、エネルギー値以前に考慮しなければならない点があり、S13、S14用のSR20DETに装着する場合は注意が必要です。
Audiコイルのインダクタンスは1.4mHで、S13,S14コイルのインダクタンスは2.3mHです。約1mHの差がありますので、基本的には流用不可です。
流用する場合は、ドエルタイムの設定が必須になります。
他にも注意点がありますので、他車種のコイルを形状が合うからといってむやみに流用することは危険です。
当社ではこのようにコイルに関する知識はもちろんのこと、純正コイルや他社製品との比較、検証をしっかり実施して製品開発をしておりますので、安心してご購入いただけます!
今後もこのような情報を発信できればと思います。
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